ふと思い出した話、というか出来事。
昔社会人になりたての頃、
西武ドームで自分で作ったある商品を、
移動式の売店にスペースを借りて売っていた。
確か夏だったと思う、
野球の歓声を背にスーツを汗でぬらして一所懸命に商品の説明していたら、
ちいさなおとこの子がじーっとこっちを見ていた。
「ん、どうしたの?」と声をかけたら、
「おにいちゃん頑張ってね!!」と一言だけいい、
観客席の方に向かって走っていった。
ただそんだけの話。
でもその「がんばって」が無性に嬉しくって泣きそうになった、
たぶんその子は心から「がんばって」って言ってくれたからだと思う。
ふだん何気なくつかっている「がんばって」、
おれは誰かの心に届く「がんばって」を言えているだろうか、、、
たまにあの子の後姿が目に浮かぶ。
写真は今日の帰宅途中、東京駅のホームにて。